ガラスを割らない若者たちと

iPhoneのOSのバージョンを上げたら”iBooks”という電子書籍リーダー兼ストアの機能を持った純正アプリが付属しているので取り敢えず起動。

無料ダウンロード可能な書籍リストの中に村上龍の『69』を見つけたので試しに落としてみました。

スマホで読書など悪趣味極まりないと思っていたのですが、案外と読みやすくて今さらながらに考えを改めました。

ハタチ頃の自分がどんな人間で何をやっていたのか、そんなことを最近よく考えます
件の『69』も私が大学生の頃に流行っていた小説、当時それを嬉々として読んでいるような人種をどちらかと言えば莫迦(バカ)にしていたような記憶があります。

・・・と、そんな私は現在品川ラズベリーで責任者を務めさせていただいている者です。

ともあれ、結論としては社会常識に欠けたロクでもない大学生だったな、と。
バイトを平気でバックレておきながら給料日にシレっと給料だけもらいにいったらいきなりクビを絞められたとか、今となってはそのクビを絞めたヒトの気持ちが痛いほどよくわかります。

で、なぜ最近そんなことをよく考えているのかと言うと、それは先日ハタチそこそこの若いスタッフが入店した事が発端でした

彼の言動を見るにつけ正直「ダメだなあ」と思うことも多いのですが、そんなとき自分が彼と同年代だったときのことを思い返すと「まあ仕方ないかな…」とも・・・
うーん、他人様を指導する立場としてはこんなんじゃダメなんですけどね。

余談ですが、お店の女の子から「スマホの充電器を貸して下さい」と言われたので(普段からiPhoneを使っているのを知っていたその女の子に)iPhoneの充電器を差し出したら「それじゃなくてスマホの充電器です」と言われて目を丸くしたことがありました。

どうやら彼女にとって「スマホ」というのは「iPhone以外のそのような何か」の総称のようです。
というか、多分、彼女と同じ世代の女の子の間では同様の認識が罷り通っているのでしょう。

つまり、このテキストの第一段落目の文章はそのような言語認識を持つ人たちを大いに混乱させるものではないか、と、そんなことをフト思った次第。

閑話休題。
有望な新人スタッフも入ってくれたことですし、新人教育について何か書こうかと思ったのですが、以前もそんなことをこの場に書いた記憶があったので調べてみたら驚きました、それがもう5年も前だったことに…。

精々2年前ぐらいだと思っていたことが実際には5年前とか、加齢を実感せざるを得ません。

そして、あらためて当時自分の書いた文章を読み返してみて、それがまるでしっくりこないことに気が付きました

その文章は当時新人受付スタッフだったKという人物をモデルに書いています。
当時で確か30代後半だったスタッフKは私が想定した罠に悉く嵌ってくれた、もう面白いくらいどんどんガラスを割ってくれたのですが、しかし、最近の若いスタッフには実はこれがまるで通用しないのです。

欲がないというか冒険しないというか、私が最近よく遊んでいるソシャゲのキャッチコピーが「冒険を忘れた大人たちへ」とか確かそんな感じだったのですが、冒険の素養なら多分「大人」の方があります。(ソシャゲの類は大人がつい冒険してしまうから儲かるのですが…)

そんな次第で、最近の私の楽しみは新しい罠を見つけて仕掛けることに、ちょっと性格が悪すぎますね。(いえいえ、これも教育のためですから…)

追記:ハタチの頃の私がこの文章を読むと間違いなく「カッコ悪いなあ」と評することでしょう。
その観点からあまりにもカッコ悪すぎるセンテンスを実は一度書いて消しています。

やはり気持ちだけはいつまでも若くありたいな、と。

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