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HIVとエイズは何が違う? 最近は治療薬が発達しコントロール可能に!

前回の記事では、梅毒患者が国内で急増している現状を啓蒙させていただきました。

梅毒と並んで――いや、梅毒以上に怖い性病といえば、エイズ

実は、梅毒とエイズは重複感染する危険性が高いことが指摘されています。

これは、梅毒に感染すると粘膜組織が弱り、エイズになるリスクが高まってしまうため。医療関係者の中には「梅毒になったらエイズも疑え」という人もいるほど。梅毒とエイズは無関係ではないのです。

というわけで、今回は詳しく知るのがちょっと怖いけど、風俗好きなら知っておきたいエイズについて、あれこれ調べてみました。

日本におけるエイズの現状はどうなっている?

ここ最近、エイズに関する話題が注目を集めました。

1つは、AV女優のエイズ感染。昨年11月、某プロダクションのAV女優がHIVに感染していたことをAV人権倫理機構が公表し、業界に衝撃が走ったのです。

HIV感染の公表は、AV史上初のケース。しかも、検査で陽性反応が出てから公表まで1ヶ月以上も事実が伏せられていたことから、男優の間に不安が広がりました。

検査の結果、この女優と共演した男優は全員陰性と判明し、“終息宣言”が出されましたが、一歩間違えばとんでもない事態になっていたところです。

もう1つは、映画『ボヘミアン・ラプソディ』のモデルとなったロックバンド・クイーンのボーカル=フレディ・マーキュリーの存在です。

フレディ・マーキュリーはバイセクシャルとして知られ、1991年にエイズでこの世を去りました。


フレディ・マーキュリー

映画ではフレディの男色生活も描かれています。この映画が大ヒットしたことで、日本国内にエイズに関心を持つ人が少なからず増えたと言えます。

 

さて、それでは現在の日本におけるエイズの実情はどうなっているのでしょうか?

下の表をご覧ください。これは厚生労働省エイズ動向委員会が、平成29年(2017年)における国内のエイズの動向報告をまとめたもの。

新規に報告された感染者の累計者数は、HIV、エイズともに右肩上がりとなっています(※図1)。

2017年におけるHIV新規感染者数は976件、エイズ新規感染者数は413件と報告されています。

注目すべきはHIV感染者報告数を年齢別、性別・感染経路別に示した横棒グラフ(※図2)。男性の異性間性的接触による感染が、年齢が上がるにつれて増えているのが一目瞭然です(逆に男性の同性間性的接触による感染は、年齢に反比例して減っています)。

2017年までの感染者の累積報告者数は、HIVとエイズを合わせて3万人に迫る勢い。これは驚くべき数字と言えるでしょう。

主要先進国のエイズ患者数が減少傾向にある中、日本は例外だと言われています。

その背景として、日本人はエイズ検査に心理的な抵抗を感じる人がまだ多い点が挙げられます。

保健所などで検査を受ける人は年々減少しており、早期発見に遅れが生じていることが患者を増やす要因になっているのだとか。

つまり、まだ検査を受けてない人の中に、もしかしたらエイズ感染者がいるかもしれないのです。そう考えると、ちょっと恐ろしいですよね。

 

そもそもエイズってどんな病気? HIVと何が違う?

ところで、上の記事にエイズHIVという二つの言葉が登場して、混乱した方も多いのではないでしょうか。この二つの言葉をおさらいしておきましょう。

まず、HIVは“ヒト免疫不全ウイルス”の意味を持つ「Human Immuno-deficirncy Virus」の頭文字を取ったもの。つまり、HIVとは人の免疫機能を破壊するウイルスを指します。

一方、エイズ(AIDS)とは「Acquired Immuno-deficirncy Syndrome」の頭文字を取ったもので、“後天性免疫不全症候群”と訳されます。エイズとはHIVに感染することで免疫力が低下し、エイズ特有の症状を発症した状態を指します。

要するに「エイズに感染した」という言葉遣いは日本語的に間違っていることになります。感染するのはHIV。エイズは“発症”するものです。

 

HIVはどうやって感染するの?

HIVの感染経路は性行為が最も多いと言われます。精液や膣液に含まれるHIVが粘膜から侵入することで感染します。唾液や涙、尿などの体液にはごく微量のウイルス量しか含まれておらず、人に感染させることはないとされています。

HIVは血液中にも分泌されるため、輸血や注射針の使い回しなどによって感染するケースも。また、HIVは母乳にも含まれており、母子感染の例も報告されています。

HIVの感染率は、それほど高くないと言われます。例えば、コンドームなしのセックスで男性が感染する確率は0.05%。フェラチオによる感染確率は0.005%なのだとか(HIV検査相談マップ調べ)。

HIV感染の予防には、コンドームが役立ちます。しかし100%安全とは限らないので(コンドームに穴が空いていたりする可能性も!)、粘膜が傷つくほどの激しい性行為は避けた方が無難と言えるでしょう。

 

HIVに感染するとどうなってしまうの?

HIV感染後からエイズ発症までの経過はおよそ以下の通りです。

 

・急性期

感染後2週~4週間でHIVが体内で急激に増殖し、免疫機能を司るリンパ球が破壊されていきます。

この時期に発熱・のどの痛み・だるさ・下痢といった風邪やインフルエンザに似た症状が現れます。また、筋肉痛や皮疹などが出る場合もあります。

いずれも数日から数週間で自然に症状が消えてしまいます。

 

・無症候性キャリア期

急性期を過ぎると、症状が何も出ない時期が数年以上続きます。ただ、この期間には個人差があります。この時期は自覚症状がなく、HIV検査を受けない限り自分ではHIVに感染していることが分かりません。

ある程度まで免疫力が低下すると、寝汗や下痢、急激な体重減少などの症状が出てきます。また、帯状疱疹や口腔カンジダ症などの病気にかかりやすくなるケースもあります。

 

・エイズ期

症状が進行すると、健康な人なら通常は感染しないような病原体によって日和見感染症や悪性腫瘍、神経障害などの病気にかかるようになります。

厚生労働省では、エイズ診断基準として以下の疾患を指定しています。このうちどれか1つでも発病した時点でエイズ期と診断されます。

カンジダ症、クリプトコッカス症、コクシジオイデス症、ヒストプラズマ症、ニューモシスチス肺炎、トキソプラズマ症、クリプトスポリジウム症、イソスポラ症、化膿性細菌感染症(敗血症、肺炎、髄膜炎、骨関節炎など)、サルモネラ菌血症、活動性結核、非結核性抗酸菌症、サイトメガロウイルス感染症、単純ヘルペスウイルス感染症、進行性多巣性白質脳症、カポジ肉腫、原発性脳リンパ腫、非ホジキンリンパ腫、浸潤性子宮頚癌、反復性肺炎、リンパ性間質性肺炎/肺リンパ過形成、HIV脳症、HIV消耗性症候群

 

HIVは薬で治せるの? 最新治療法は?

近年、医療の進歩によってHIV感染者やエイズ発症者も適切な服薬を続けることで通常の生活が送ることができるようになりました。

現在では、3~4種類の抗HIV内服薬を組み合わせて同時に服用するHAARTと呼ばれる治療法が主流となっています。

また、性交渉後72時間以内に服用することでHIV感染の確率を低下させるPEPという予防治療も開発されています。

最近、エイズのニュースがあまり報道されないのは、治療薬の発達によってエイズが以前より怖い病気ではなくなったことも一因と言えるでしょう。

ただし、薬を服用してもHIVを体内から完全に排除することはできません。一度HIVに感染したら一生薬を飲み続けなくてはならず、月々の薬代もかなりの負担になることを覚悟しておかなく必要があります。

 

まとめ:エイズは今や不治の病ではなくコントロールできる時代!

日本で初めてHIV感染者が発生したのは1985年3月のこと。輸血や男性同性愛者間で21人の感染者が確認されたのです。

80年代、エイズパニックが日本中を席巻しました。

86年11月には、フィリピン人の出稼ぎ女性がHIVに感染していることが判明し、松本エイズパニックが巻き起こります。当時、銭湯で外国人の入場拒否が相次ぐなど、日本中にヒステリックな反応が伝播しました。

翌87年1月、エイズで死亡したとされる日本人女性の遺影を週刊誌が盗撮・無断掲載し「この女性と性交渉があった人は検査に!」などと呼びかけて問題となった神戸事件が発生します。のちにこれは事実無根であったことが判明し、裁判の末に出版社側が敗訴しました。

その直後には、HIV陽性のある女性患者の出産を巡って病院がわざわざ記者会見を開くという異常事態が発生。当時の日本がいかにエイズに神経質になっていたかが伺えるエピソードです。

現代では、エイズに対して過剰反応が起きることは少なくなりました。医学の進歩により、エイズは死の病でなく、薬でコントロールできる病気となっています。

しかし、あくまでもそれは早期発見できればの話。HIVに感染した場合、検査せずに放置しておけば、知らないうちに病気が進行して手遅れになってしまいます。また、自覚のないまま他人を感染させてしまう危険性もあるのです。

日本人のHIV検診受診率が低いことは前述しましたが、もうそろそろ、意識を変える時期がきているのではないでしょうか。

「HIV検査は決して恥ずかしくない、むしろ検査しない方が恥ずかしくてカッコ悪い!」

風俗好きな男性なら、声を大にしてそう宣言できるようにしたいものです。

梅毒、増えています! その症状や検査・予防方法を解説

 

 

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廓だん吉

廓だん吉

自称・風俗ウォッチャー。高校卒業後、金津園で童貞を喪失したのをきっかけに風俗遊びにどっぷりハマる。風俗雑誌の編集をしていたこともあり、仕事とプライベートで接した嬢の人数は軽く一千人以上。


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