なにかとストレスが多い現代社会。パソコンを使ったデスクワークやスマホ画面とのにらめっこで肩や腰がガチガチに凝りまくって「あ~、マッサージで○○のコリをほぐしてもらいたい」と思っている男性もきっと多いことでしょう。
中には、普通のマッサージもいいけど、どうせなら肩や腰のコリだけではなく、下半身のコリもほぐしてもらってスッキリしたい方もいるのでは?
そんなお疲れマンはネットの検索窓におそらく「メンズエステ」と打ち込むはず。しかし、検索結果を見ても求めるサービス(つまり“ヌキ”)があるのかどうか分からない……そんな風に悩んだことはありませんか?
「せっかく股間のリンパドレナージュ(リンパ液の流れを活性化して老廃物を排出するマッサージテク)してもらおうと思っていたのに、ヌイてもらえなかった(笑)」
――そんな悲惨なミスマッチを防ぐために、今回は普通のメンズエステと風俗エステの違いを説明してみましょう。
メンズエステと風俗エステの違いとは?
いわゆる「エステ」と聞くと女性が施術を受けるイメージが強いと思います。元々エステは美顔や痩身、デトックスといった効果が期待できるマッサージとして女性の間で人気になりました。
AVのエステ盗撮モノを観たことがある方ならご存知だと思いますが、施術の際は露出度の高い格好で太腿の付け根や臀部(お尻)などかなり際どい箇所までマッサージで揉みほぐします。そのマッサージを男性に応用したのが、普通の「メンズエステ」です。
メンズエステと言っても、その種類は色々です。大手の『男のエステダンディハウス』『エルセーヌMEN』などのように、フェイシャルケアや脱毛、メタボ改善など“健全”な施術のみのお店もあれば、もう少し濃厚サービス可能なメンズエステも……。
医療行為か否かの違い? いいえ、違います。
少々余談になりますが、通常のメンズエステで行われる脱毛は医療行為ではありません。メンズエステの脱毛は毛根を破壊しない「一時的な脱毛」。これは薬事法違反にはあたりません。一方、永久脱毛は医療用レーザーを使用し、れっきとした医療行為。これはメンズエステではなく、美容クリニックで行われる施術なのです。
健全なメンズエステも濃厚なサービスをしてくれるハード系メンズエステ(以下、本コラムではこちらのハード系メンズエステをメインに説明します)も医療行為は行っていません。ホームページをよく確認してみると、どこかに必ず注意書きがあるはずです。そもそもメンズエステは脱毛などの施術はしません。行っているのはリフレ(リフレクソロジー)。アロマオイルなどを使ったリラクゼーションマッサージです。
メンズエステは鼠径部マッサージ(太腿付け根辺りのマッサージ)などのキワ施術してくれるのが大きな特徴です。そのため、メンズエステは男性客が紙パンツなどを着用して施術を受けることとなります。ちなみに、ちょっと前に俳優の新井浩文氏がセラピストに性的サービスを要求したとして逮捕されたメンズエステもこうしたハード系のサービスを売りとしたメンズエステです。
では、そうしたメンズエステと風俗エステの違いは何でしょうか。メンズエステも風俗エステもリフレマッサージが主なサービス内容である点は同じ。決定的な違いは「ヌキ」があるか否かです。
風俗エステは管轄の公安委員会に営業届を提出しているれっきとした性風俗店です。メンズエステは店舗型なども多いのですが、風俗エステの多くは出張型となっています(中には、ホテヘルのように受付型の営業形態の風俗エステもあります)。
また、M性感店のような回春マッサージを行うメンズエステは回春エステとも呼ばれます。
メンズエステと風俗エステを見分けるには、ホームページをチェックするのが一番です。メンズエステのホームページには「当店は風俗・性感サービスは一切行っておりません」などと書かれているはずですから、万が一のトラブルを避けるためにも注意してください。
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メンズエステと風俗エステの見極め方とチェックポイント
メンズエステ(ハード系)と風俗エステを判別するにはどうしたらいいのか。具体的な見分け方をいくつかご紹介します。
■料金
同じエステでも「ヌキ」がある方が当然高額になるように思われがちですが、実はメンズエステも風俗エステも価格体系には大した違いはありません。60分10,000円~15,000円程度というのが相場。
ただし、風俗エステの場合は「ノーパンノーブラ」「トップレス」「オールヌード」「乳首舐め」「顔面騎乗」などのエロいオプションプレイがある店がほとんどです。
■在籍女性
メンズエステ・風俗エステともに癒しやリラクゼーションに重きを置いているためか、在籍女性の質はどちらも比較的高いと言えます。落ち着きのある長髪女性が多く、ギャル系はあまりいないようです。ホスピタリティも高く、気遣いができて会話上手な女性が多いと言えるでしょう。
また、メンズエステのセラピストは日本人女性がメインなのに対し、風俗エステの場合は日本人セラピスト以外にタイ人、韓国人、台湾人などのアジア系女性が在籍しているお店が多い傾向があります。中には日本語に不慣れなセラピストもいて、コミュニケーションに困るケースもあるようです。
■コスチューム
風俗エステもメンズエステも大きな違いはありません。メンズエステ・風俗エステともに胸元が開いていたりミニスカだったりと露出度が高いセクシーなコスチュームを採用しています。だたし、メンズエステではセラピストが服を脱ぐことはありません。
風俗エステの中にはJKリフレ風に学園系制服メイド服などのコスチュームプレイが可能なお店もあり、コスプレ好きに人気です。
メンズエステと風俗エステのプレイ内容はどう違う?
風俗エステとメンズエステで最も違う部分はサービス内容です。両者のプレイの流れを簡単に説明しましょう。
■メンズエステ
メンズエステの場合、駅近の実店舗やワンルームマンションなどプレイ場所は様々です。ワンルームマンションタイプだと、電話をするとスタッフが「○○マンションの101号室に向かって下さい」などと教えてくれたりします。部屋を訪れると指名したセラピストが待っていて、恋人やガールフレンドの部屋に遊びにきたようなドキドキ感が味わえます。
施術ルームでセラピストから自己紹介、コースやオプションの説明を受けます。ここでカウンセリングシートを記入する場合もあるので、マッサージの強さや特に念入りに揉んで欲しい箇所などを書いて伝えます。その後、料金を支払います。
セラピストが準備している間にシャワーを浴びます。シャワーから出たら、用意された紙パンツを履きます。紙パンツはTバッグ型、トランクス型など様々な種類があります。
施術中は受け身が基本姿勢となります。セラピストに触れる行為は禁止されているので胸を触ったりお尻を触ったりしてはいけません。施術中は眠くなるかも知れませんが、セラピストと会話を楽しんだりしてコミュニケーションを楽しみましょう。
施術後はシャワーを浴びて、全身のオイルを洗い流します。大抵、どこのお店にも無香料タイプのボディソープが置いてあるので安心です。シャワーを浴び終えたら自分の洋服に着替え、時間が余っていれば少し会話するなどリラックスして過ごします。
■風俗エステ
風俗エステの場合は、出張型の店舗が多いようです。デリヘルと同じくラブホテルやレンタルルームでサービスが行われます。その分、料金はメンズエステより割高になってしまうのは否めません。
まずはオイルをアロママッサージやパウダーマッサージで全身の疲れをほぐしていきます。その後、ローションを使って性器周辺を入念にマッサージ。最後はハンドサービス(=手コキ)でフィニッシュまで導くサービスが基本です。
風俗エステで特に人気があるサービスが「回春マッサージ」です。回春マッサージは睾丸や蟻の戸渡り(陰部と肛門の間。会陰<えいん>と呼ばれる部位)、前立腺などの性感帯を刺激して男性機能の増強を図るマッサージです。EDに効果があるとも言われています。
風俗エステはお客さんの方からセラピストの体に触ったり、キスをしたりするのは基本的にNGとなっているのが特徴。どうしてもタッチしたい場合は有料のオプションや長時間コースを選択することになります。その場合も下腹部などに触るのはNGです。
このように、風俗エステはあくまでもリラクゼーション目的のボディマッサージとソフトな性的サービスがメインなので、風俗に抵抗がある男性でも利用しやすいジャンルです。
メンズエステは今後も出店が増える可能性大!
メンズエステは風俗(に近い)業界でも特に急成長を遂げているジャンルです。VR人気が高まったり、食系男子が増えたりしている昨今、風俗に濃厚なサービスを求めている男性が減ってきているのかも知れません。
その反面、某俳優が起こした事件のように非風俗系のメンズエステで性的サービスを強要する悪質なケースも後を絶たないのも事実。メンズエステは風俗店との境界線が曖昧になりがちな業種だけに、利用する側のマナーが求められます。
最近、風俗エステなども出店している大手風俗グループがメンズエステに進出するケースも目立ちます。それだけこの業種には将来性があるのでしょう。くれぐれも風俗エステとメンズエステの違いをよく理解して、節度ある遊び方を心掛けてください。
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