恵まれた環境

 みなさんは、好きな人はいますか?
 
 こんにちは、企画室の横尾です。いきなり冒頭からなんのことかと思われるでしょうが、今回は「文章を書く」ということについて語らせていただきたいと思います。
 
 そもそも文章を書くというのは不思議な行為です。簡単に言えば、頭の中だかなんだかにある思考と呼ばれるものを、アウトプットする手段のひとつなわけです。もちろん、他にもそのアウトプット手段というのは無数に存在します。
 
 たとえば同じくアウトプット手段である「会話」とはものすごく近い位置にあるように思われていますが、実際は会話のうまい人でも文章が下手だったりすることがしばしばあります。これは基本的に会話は喋り方や勢い、はったりなどの要素……いわゆる「話術」でうまい話し手であるように見せることができるのに対し、文章を書く場合はそれが極めて難しいからなのではないでしょうか。
 
 リアルタイムで進行する「会話」と違い、「文章を書く」という行為は受け手がじっくりと時間をとって読めるため矛盾点も見つけやすいですし、一部の話術に長けた人がよく使う「論点のすり替え」なんていう手段もほぼ通用しません。
 
 それでは、すぐれた文章を書くということはどういうことなのでしょうか?
 
 もちろん答えはひとつではありません。でも僕は、読み手のことをちゃんと考えるということがすぐれた文章を書くことへの第一歩だと思っています。
 
 読み手が何を望んでいるのかを考えるのはもちろんですが、それを理路整然とした言葉で伝えることも大事です。そして何より、その文章を他人が読んで理解できるかどうかを客観的に見ることのできる能力がもっとも重要です。
 
 そのへんをうまく踏まえたうえで文章を書けば、「いい書き手」になることはできます。伝えたいことをしっかりと伝えることのできる、いい書き手です。雑誌編集の現場に十数年いましたが、案外これをできる人って多くないんです。
 
 それより一歩踏み込んだ「すぐれた書き手」になるためには、読み手の感情に訴えかける必要があります。誰かの感情に一切触れずに、心に残るような文章を書ける人というのはおそらく存在しないのではないでしょうか。そして、ここでようやく冒頭の言葉に戻ります。
 
 好きな人はいますか?
 
 もしあなたに好きな人がいるのであれば、このフレーズを見てちょっとドキっとしたかもしれません。あるいはその人のことを思い浮かべてほんのりと幸せな気分になったり、はたまた過去に好きだった人を思い出して切なくなったり……。
 
 で、やっぱりこういう部分なんです。読み手の感情を揺さぶるようなエッセンスを、調味料のようにパラパラとふりかけるわけです。いっきにたたみかけるように訴えかけるのか、それともボディブローのように徐々に浸透させていくのか。
 
 そのへんをうまい具合に調整できる構成力と、途中でそれを破綻させないだけの説得力のある文章が書ける人は、本当にすぐれた書き手なんだと思います。
 
 とかなんとか偉そうなことを語ってる自分はどうかというと、自己評価では70点程度です。前回書いたやたらめったに長い話もそうなんですが、伝えたいことが伝えられてるかって言ったらそうじゃないんです。
 
 今回なんかも、書いてるうちに書こうと思っていた内容からどんどんかけ離れていき、必死でそれを修正しようとしたにもかかわらず結局戻すことはできませんでした。書き手としては完全に失格で、まだまだ未熟者だと実感するばかりです。
 
 で、結局のところ何が言いたいのかというと、こんなふうに「文章を書く」ということについて真剣に考えていける仲間を募集中なのです。
 
 今後シンデレラグループでは、これまで以上に文章を書く仕事が増えてきます。そのうちのひとつが自分の企画したあるサイトでして、近日中に始動する予定です。
 
 そういった自分が企画したサイトを早急にかたちにして実現できる環境もそうなのですが、こんなふうに文章を書く機会に恵まれるというのは幸せなことなのだと実感しています。
 
 もちろん仕事なのでいろいろと大変なことはありますが、そういった環境のなかで働けるというのは本当に恵まれているのだと思います。みなさんもこんな職場で一緒にサイトを作っていきませんか?
 

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