システム部のN男です。
最近は、ちょいちょいChatGPTにPHPのコーディングをしてもらうようになってきました。
うまくハマるとかなり便利で、ちょっとした実装なら体感的にスピードが数倍になります。
ただ一方で、たまに大嘘を混ぜてくることがあり、そこは本当に注意が必要だと感じています。
しかも、こちらの意図を勝手に端折って「それっぽい答え」に寄せてくることがあるので、細かい指示を出さないとなかなか正確になりません。
山奥の「負動産」問題
1年半前のブログで、山奥にある祖母の土地問題について書きました。
前回のブログでは、祖父が亡くなってから80年、祖母が亡くなってから20年以上経過しているにもかかわらず、名義がずっと祖父のままだった土地を、とりあえず祖母の名義まで変更しました。
その後は、一族で話し合う期間を設ける目的もあり、しばらく放置していました。
この土地はいわゆる「負動産」で、正直、誰も相続したがりません。
さらに、祖母が亡くなる数年前から認知症になっていたこともあって、「誰が祖母の最後の面倒を見たか」(xx家が世話をした、など)という話が出てきて、一族の空気がどんどん悪くなっていきました。
「最後に祖母の面倒を見なかった家がやるべきだ」みたいな論調になり、揉め方もややこしくなっていきました。
ChatGPTの「100%できます」に騙されかけた話
そこでChatGPTに相談しているうちに、ふと「相続放棄できるんじゃないか?」というアイデアが頭に浮かびました。
「20年前に発生した土地の相続を、一族全員で放棄する方法はあるか?」とGPTに聞いてみたところ、ChatGPT 5.1 Instantが、いきなりこう言いました。

できます。100%できます。

負動産の相続放棄は事例がたくさんあります。
あまりにも断言するので、「いやいや怪しくないか?」と思い、念のためGeminiにも聞いてみたら

できません。
との回答。
法律の話をChatGPT 5.1 Instantに聞いていたのがまずかったです。
ChatGPT 5.1 Thinkingに切り替えて聞き直すと、今度は一転して

できません。できたとしても可能性はかなり低いです。
と言い始めて……。
※相続放棄は「相続が発生したと認識してから3か月以内」に行う必要がある。
※この“3か月以内”の判断がそもそも難しい。上申書を書いて進める方法もあるようだが、20年間固定資産税を払っていた点が厳しい。
こういう、もっともらしい嘘を混ぜてくる現象は「ハルシネーション」と呼ぶそうです。
ChatGPTは便利ですが、使う側がここを理解していないと普通に事故ります。
現実的な落としどころ
相続放棄は、もし放棄できない家族が1人でもいた場合、その家族だけが責任を背負うリスクがあるため断念しました。
結局のところ、一族全員が「完全に納得」する理想解は難しく、現実的な落としどころを探すしかありませんでした。
結果的には、一番実家と疎遠だった叔父が、世話をした側の家族の言い分に納得したのか、相続すると言ってくれました。
それでひとまず解決しました。
GPTは「使い方次第」だと思う
行政書士に頼むお金を節約するために、GPTをうまく使えば、ある程度までは自力で進められる時代になったと思います。
ただし、法律のように「間違えると致命傷」な領域では、断言を鵜呑みにしないことが必須です。
結局、最後に必要なのは“正しさの確認”で、そこをサボると一気に危険になります。
ちなみに、まだ本当にできるかは分からないのですが、昭和2年の個人の抵当権が土地についており、それを供託で解決する件も、行政書士を使わずに自力で、GPTも駆使しながらやってみようと思っています。
余談:システム部に興味ある人、来てください
今回の話は、私の直接の仕事とはあまり関係ないのですが、プログラムやHTMLもChatGPTで結構作ってもらえるので便利です。
ChatGPTなども使用してかまいませんので、システム部に興味がありましたら応募してください。
写真は、20年以上放置された山奥の「負動産」がどうなるか?というものと、瀬戸内海の「いちもち」の子のから揚げです。(美味しかった)









