それぞれの世界観

こんにちは、テクニカルのOです。
先週の土曜日7月11日に「ドラゴンクエスト?」が発売されました。
お店に行ったら売っていたので、衝動買いをしてしまいました。
前作から、しばらく間があいて、久しぶりにドラクエをやってみましたら、やはりこの世界観がよいですね!
村人のちょっとしたセリフを聞いたら、ドラクエの世界観を妙に感じてしまいました。
 
世界観といえば、「ヱヴァンゲリヲン・破」も、さっそく見に行きました。
「序」に続いて、圧倒的な迫力の戦闘場面を核に、エンターテイメント志向に作られていて、その世界観に魅せられました。
使徒との戦闘シーンを見て、現実世界でこういうことが起きたら、使徒はどれぐらいの大きさで目の前に見えるのだろう、人間たちだけではなく、その辺を歩いている猫や犬はどういう反応をするだろう、自分たちがこの世界に「生きている」という感じ方が変わってくるんだろうか、など、いろいろ考えてしまいました。
 
ヱヴァには、主人公のシンジ君たちが学校に通うといった日常生活場面も出てきます。
映画を見ていて、そういった日常場面が出てくると、なんだか現実世界に戻されてしまいます。
といっても、すでに大人になって、会社勤めをしている自分からすると、学校へ通う場面というのは、現実世界というよりも、過去の思い出の世界といった感覚です。そのままリアルには、あまり感じられません。この辺、現役学生さんたちが見るのとは、また違った感覚なのでしょうか。
たとえば、現役中学生ならば、お昼のお弁当の時間に、周りの人たちは友達と一緒に机を並べて食べているのに、自分だけ一人ぼっちでいて、周りからおかしく思われているんじゃないか、笑われているんじゃないか、といった悩みがあるかもしれません。でも、綾波レイは気にせず一人でいます。レイとは正反対の性格のアスカも、一人でいようとします。
これを見て、テーマとは別のところで、「一人でいてもいいんだ」と安心する中学生もいるかもしれません。
90年代のエヴァ以降は、アニメ製作において、登場人物の内面描写をしないわけにはいかなくなった、と言われています。それ以前のアニメにもあるにはあったのでしょうが、さらりと触れられる程度だったのだろうと。
 
ドラクエに、エヴァのような内面描写があったら、どうなるでしょうか?
「逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ」と、モンスターに遭遇した勇者がつぶやいて、「あなたは死なないわ、私が守るもの」と、ムーンブルクの王女やビアンカに言われたら。
それはそれで、うれしいような……。
ドラクエ?で、結婚相手にビアンカを選ぶかフローラを選ぶか、迷いに迷った挙句、「好きだって言ってくれたんだ、ぼくのこと」と、ヘンリー王子を選んでしまうとか……。
ドラクエの別バージョンで、「新世紀ドラゴンクエスト」とか「ドラゴンクヱスト・序」なんてのができてしまいそうです。
(ニコニコ動画に「新世紀ローゼンメイ○ン」なんていうのが転がっていましたが)
 
今回の映画版「ヱヴァンゲリヲン」自体が、単にタイトル名を「ヱ」「ヲ」にしただけではなく、旧作とは違うパラレルワールド的位置づけだとされています。
「もしも、あそこでああしていたら、違った結果になっていたかもしれない。その積み重ねで、今とは別の人生を送っていたかもしれない」というパターンが実際に存在して、自分たちがいるこの世界からは見えないけれども、同じ時間軸上に平行して脈々と進行している、というのがパラレルワールドです。ドラクエ?で、ビアンカと結婚した場合とフローラと結婚した場合とで、お互いから見て、それぞれがパラレルワールドなわけです。
ヱヴァの場合は、「もしも、ああしていたら」といったものではなく、攻めてくる使徒の順番が違っていたり、パワーアップしていたり、アスカの名前が「式波」になっていたりと、今のところ、大きな流れは変わっていないという印象ですが。
もしも、シンジ君がエヴァに乗らなかったら。逃げ出した後、戻ってこなかったら。レイがクローンではなく、アンドロイドだったら。レイとアスカの性格が逆だったら。カヲル君が女だったら……。
もしも、あそこで「ぼうけんのしょ1がきえて」しまっていなかったら……。
 
実際の現実世界でも、あそこでああしておけばよかったと、日常の些細な事柄に、日々後悔のしっぱなしです。
ヱヴァを見て、ドラクエをやって、その世界観に酔いしれながらも、終わってしまうと、この現実世界に引き戻されます。
もしも、ヱヴァみたいな世界、ドラクエみたいな世界に自分がいたら、この世界がそうなったら。
でも、ヱヴァにしろ、ドラクエにしろ、その世界に生きている一般人は、自分たちと同じように、会社に行ったり、宿屋を経営したり、日々の生活を送っているんですよね。
ということは、この現実世界でも、冒険している人たちは、いるんですよね。きっと。
 
 

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