親子???

埼玉シンデレラグループ】の鎌田です。
 
今日は先日、お店を卒業して行った女の子について投稿させていただきます。
彼女は今年の4月に入店した子で、面接を自分が担当させていただき、指導してきました。
 
良くも悪くも今時の子という印象で、当初は、早いうちにスっといなくなっちゃうんだろうなと思っていました。
 
事実、初日の仕事を終えて帰って来た時には、かなり不機嫌で、もう来ないと言い残して帰って行きました。
 
まぁ、そんなものだろうと思っていましたが、1週間程経った有る日、何の前触れも無く事務所にふらっと現れました。
 
その間に何があったのか特に聞く事はしませんでしたが、自分なりに色々考えて来たようで、もう一度頑張らせてほしいとの事でしたので、働いてもらう事にしました。
 
在籍している間は少し手間が掛かる子でした。
しかし、教えた事は、ちゃんとやってくれる、素直で真面目な子でした。
 
そして、順調に仕事をしてくれていたのですが、今月、突然卒業すると告げられました。
もちろん、本人が考えての事ですので特に反対する事も無く送り出しました。
最後も、この子らしいかなぁと思っておりました。
 
今まで本当にお疲れ様との気持ちを込めて、スタッフ全員から花束を贈りました。
受け取った瞬間、彼女の目から大粒の涙がこぼれてきて、本当に今まで有難う御座いました。と涙ながらに言ってくれました。
そして、自分をはじめ、スタッフ一人一人に気持ちを込めて書いてきた手紙を渡してくれました。
 
自分あてのものには、今まで世話になった事に感謝しているとの内容が綴られておりました。
 
そして、『出来の悪い子供でごめんなさい』と書かれておりました。
その一文を見た時、自分も思わず涙がこぼれそうになりました。
 
彼女は19歳で、自分の年齢からすると、本当の娘と同じくらいの年頃だったからです。
どこかで、やはり親のような目線で接していたのも事実です。
 
常に気に掛けて心配してはいましたが、目の前にいると、つい説教じみた事ばかり言ってきました。
そんな感じで接していたので、彼女から見るとそのように見えていたのでしょう。
 
ともあれ、彼女は新しい道を求めて巣立ちました。
その姿は入店当初のものとは違い、本当に力強く、輝いていました。
 
これから先、色んな事を見て経験して、笑い、泣き、喜び、悲しみ、傷つきながら、素敵な大人の女性になっていく事でしょう。
 
そんな彼女の未来が輝けるものであり、本当に幸せになってほしいと思います。
 
ここで仕事をしていると、このように単に仕事に対する達成感や、ノルマをクリアした時に得られる喜びとは違う、感動や、思い出が次々に出来ていきます。
 
こういう一瞬に出会えるので、自分は、続けられているのかも知れません。
 
今回は、このあたりで失礼します。
 

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