飲食業界から異業種へ転職|飲食経験を活かせる仕事・転職先を人事が解説

飲食業界から異業種へ転職を考えている方へ

転職回数が多すぎて履歴書の「職歴」欄がなかなか賑やかな、人事部マネージャーの宇佐美です(´Д`;)

私自身、営業、人材派遣、婚活サービス、ライブチャット事務所など、まぁイロイロな仕事を転々として今にいたります。

なので今回は、「飲食の仕事を続けるか迷っている」「違う業界に行ってみたいけど、飲食しか経験がない…」「そもそも自分に何ができるのかわからない」という方に向けて、飲食業界から異業種へ転職するときのお話をしてみようと思います。

ーと、その前にひとつ。

「飲食を辞めたい」と思っている自分を、あんまり責めなくていいと私はおもいます。

仕事が大好きでも会社が合わないことはありますし、昔は好きだった仕事が今はしんどくなっていることだってあります。年齢も変わります。家族ができることもあります。体力だって変わります。

私なんて最近は餃子を3つ食べただけで「もういいかな…」となります。

人間、変わるんです(笑)

まず「飲食業界を辞めたい」のか「今の会社を辞めたい」のか

異業種へ転職する前に、ここは一度だけ考えてみてください。

あなたが変えたいのは…

  • 今のお店?
  • 今の会社?
  • 給料?
  • 休み?
  • 勤務時間?
  • 上司や人間関係?
  • それとも「飲食の仕事そのもの」?

ここって、けっこう大切です。

たとえば料理をつくることも接客することも好きなのに、「休みが少ない」「給料が上がらない」という理由だけで飲食業界そのものを捨ててしまうのは、ちょっともったいないかもしれません。

待遇の良い飲食企業へ転職したら全部解決する可能性もあります。

逆に「もう立ち仕事がつらい」「夜遅い生活を変えたい」「違う仕事を覚えてみたい」「この先ずっと飲食をやっている自分が想像できない」ということであれば、異業種を見てみるのも全然アリだとおもいます。

どちらが正解という話ではありません。

大切なのは、転職したあとに「あれ?前の方が良かったぞ…」とならないよう、自分が何を変えたいのかを先に知っておくことです。

「飲食しかやってない」は、かなりもったいない自己評価です

面接をしていると、「自分は飲食しか経験がないので…」とお話される方がいます。

でも、人事側から見ると、「いやいや、“しか”じゃないですよ」なんです。

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」でも、飲食チェーン店の仕事として接客、調理、清掃、会計、食材補充など幅広い業務が挙げられ、混雑時には作業の優先順位を判断することも重要な役割として説明されています。

たとえばホールで働いてきた方。

忙しい金曜の夜に何卓ものお客様を見ながら、注文を取って、料理を運んで、ドリンクを出して、空いた皿を下げて、新しく来たお客様をご案内して、たまに「料理まだ?」と言われて厨房を確認する。

これ、冷静に考えると結構すごいですよね。

複数の仕事を同時進行して、優先順位を瞬間的に判断して、しかもお客様にはニコニコしている。

私なら途中で「いま何テーブルの何をやってたんだっけ…?」となりそうです。

キッチンも同じです。段取り、衛生管理、在庫、仕込み、品質、提供時間。

混雑しているからといって「今日はチャーハン作るの面倒なので40分待ってください」とは言えません。

決められた時間のなかで、一定の品質のものを、何個も何個もつくる。これも立派な仕事能力です。

店長や責任者まで経験している方なら、シフト作成、新人教育、採用、売上管理、原価、人件費、クレーム対応、店舗改善まで経験している方もいるでしょう。

もう普通に「店舗経営」です。

参考:厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「飲食チェーン店店員」

公的な職業情報を見る(外部サイト)

飲食経験を異業種で「伝わる言葉」に変えてみる

異業種への転職でひとつ難しいのが、「自分にとって当たり前の仕事」を、相手にも分かる言葉で伝えることです。

飲食でやってきたこと異業種にも伝わる言い方
ホール接客顧客対応・要望把握・提案力
ピークタイム対応マルチタスク・優先順位判断
クレーム対応問題解決・折衝・感情コントロール
キッチン業務工程管理・品質管理・時間管理
新人教育OJT・人材育成
シフト作成人員配置・労務管理
店長業務売上・人件費・在庫・店舗運営のマネジメント

たとえば「ホールを5年間やりました」だけだと、飲食経験のない面接官には仕事内容の深さまで伝わりません。

でも、「ピークタイムには複数のお客様を同時に担当し、提供状況を確認しながら優先順位を判断して接客していました」なら、マルチタスクができることが伝わります。

「店長でした」だけではなく、「アルバイト30名のシフト作成と教育、採用面接、月間売上の管理を担当していました」なら、完全にマネジメント経験です。

これはカッコよく盛れという話ではありません。

自分が実際にやってきたことを、異業種の人にも分かる言葉に翻訳する。

これだけです。

転職って、自分を売り込む作業でもあるので、控えめ過ぎても損します。嘘はダメ。でも、本当にやってきたことまで小さく言う必要もありません。

飲食経験を活かしやすい異業種の仕事

飲食経験を活かせる転職先は、思っているよりあります。

営業

お客様の希望を聞き、提案し、信頼関係をつくる力が活きます。常連さんを増やすのが得意だった方は特に相性が良いです。

販売・小売

接客、商品提案、在庫管理、店舗オペレーションなど飲食との共通点が多い仕事です。

ホテル・宿泊

接客品質、気配り、トラブル対応、外国人対応など、サービス業として重なる能力が多くあります。

カスタマーサポート

「相手が何に困っているか」を聞き取り、落ち着いて説明する力が使えます。

店舗運営・SV

店長経験者なら、採用、教育、シフト、売上、人件費などのマネジメント経験を横展開しやすい仕事です。

まったく別の仕事

接客がもう嫌なら、経験を無理に活かさなくても大丈夫。事務、IT、専門職などゼロから始める転職もあります。

いままでの経験を活かす転職も良い。全部リセットして新しいことを始める転職も良い。

人生なんてわりと長いので、寄り道くらいしても大丈夫です。

転職しまくってきた私が言うと、説得力があるのか無いのか微妙ですが(笑)

給料だけでなく「転職して何を変えたいか」を考える

もちろん、お金は大切です。

ものすごく大切。

家賃も電気代も「仕事のやりがい」では払えません。

参考までに、厚生労働省のjob tagでは「飲食チェーン店店員」に対応する全国統計として、令和7年賃金構造基本統計をもとに年収371万円、令和7年度のハローワーク求人統計では求人賃金 月額26.2万円と掲載されています。

※これは「飲食業界すべての平均給与」ではありません。職種、地域、会社、役職、雇用形態などで大きく変わるため、あくまで一つの参考値としてご覧ください。

なので「平均より高い・低い」だけで転職を決める必要はありません。

  • 給料を増やしたい
  • 休みを増やしたい
  • 夜遅い生活を変えたい
  • 体への負担を減らしたい
  • 管理職になりたい
  • 成果をもっと評価してほしい
  • 新しい能力を身につけたい

ここを自分のなかで整理して、「次の会社では最低限これだけは叶えたい」というものを2~3個決めておくと、求人をかなり見やすくなります。

全部を満たす会社なんて、たぶんそうそうありません。

会社も人間と同じで、良いところもあれば微妙なところもあります。

100点の会社を探して転職サイトを永遠にスクロールしていたら、指の方が先に限界を迎えます。

ここから急にクセの強い転職先のお話をします

さて。

ここまでは営業、ホテル、販売など、ごく普通の異業種転職のお話をしてきました。

で、ここから急にクセが強くなります(笑)

風俗業界の店舗運営スタッフという仕事です。

「いやいや、急に風俗!?」と思った方。

正常な反応です。

この記事を書いている私が風俗グループの人事部マネージャーなので、最終的にここへ話が来ることは薄々バレていたかもしれませんが(笑)

ただ、飲食業と風俗の店舗運営って、実は仕事の構造に似ているところがあります。

どちらも「人」「店舗」「お客様」を扱うサービス業だからです。

飲食業店舗運営スタッフ
お客様への接客電話・受付・問い合わせ対応
アルバイト教育新人スタッフ教育
シフト管理キャスト・スタッフのシフト管理
売上・客数を見る店舗売上・予約状況を見る
クレーム対応顧客対応・トラブル対応
常連客を増やすリピーター・本指名を増やす施策
店舗改善WEB・サービス・運営改善

もちろん扱っているサービスは全然違いますし、風俗業界特有の知識も覚えなければいけません。

ただ、「今までやってきたことが全部ゼロになる仕事」ではないんです。

仕事内容そのものを確認したい方は、店舗内勤スタッフの仕事内容・募集要項をご覧ください。

実際に、飲食から異業種へ転職した人もいます

「飲食経験が風俗の仕事に活きます」と私が言うだけでは、まぁ求人広告なので都合の良い話に聞こえますよね。

なので実例もあります。

幹部ナビでは過去に、飲食店店長やバーテンダーなど飲食業界の経験を持ち、その後に風俗店舗の店長として働いた人のインタビューを掲載しています。

また、シンデレラFCグループでは現在、社員の72%以上が風俗とは異なる業種からの転職です。

つまり「未経験歓迎!」と求人広告に書いているだけではなく、実際に働いている人の大半が異業種スタートです。

そして、入社して終わりではありません。

入社約3か月の社員82人に職場環境や教育について聞いたアンケートでは、82人全員が「仕事でミスした際に周囲がフォローしてくれる」と回答した一方、6人は「ときおり質問しづらい」と回答しています。

良い数字だけ並べると求人広告になってしまうので、そういう微妙な数字もそのまま出しています。

もし「ちょっと面白そう」と思ったら

店舗内勤スタッフは月給28.5万~40万円、店長候補は月給33.5万~100万円で募集しています。どちらも完全週休2日・社会保険完備です。条件は変更される場合がありますので、最新情報は各求人ページでご確認ください。

ただし、「飲食より風俗の方が絶対いいですよ!」なんてことは言いません。

合う人もいれば、合わない人もいます。業界に抵抗感が強い方もいるでしょうし、ご家族がどう感じるかという問題もあります。

なので「給料が高いから」という理由だけで飛び込むより、仕事内容や会社の雰囲気をちゃんと見て、それでも「ちょっと面白そうだな」と感じたら選択肢に加える。

そのくらいでいいとおもいます。

飲食業界から異業種へ転職するときのよくある質問

Q. 飲食しか経験がなくても異業種へ転職できますか?

できます。ただし「飲食をしていました」だけではなく、接客、教育、売上管理、シフト管理、クレーム対応など、実際に何をしてきたのかを異業種にも伝わる言葉で説明することが大切です。

Q. 飲食経験が活かしやすい仕事は?

営業、販売、小売、ホテル、カスタマーサポート、店舗運営などは比較的共通点があります。ただし、経験を活かすことだけにこだわらず、まったく新しい仕事へ挑戦するのも一つの選択です。

Q. 飲食店の店長経験は異業種でも評価されますか?

採用、教育、シフト、売上、人件費、在庫、顧客対応まで担当していたなら、店舗マネジメント経験として十分に説明できます。役職名より「何人を管理し、何を任され、何を改善したか」まで具体化すると伝わりやすいです。

Q. 異業種へ転職する前に決めておいた方がいいことは?

「今の会社を辞めたい」のか「飲食業界そのものを離れたい」のか、そして次の転職で給与・休日・勤務時間・仕事内容など何を変えたいのかを整理しておくと、求人選びの軸がぶれにくくなります。

飲食を続けてもいい。まったく違う仕事に行ってもいい。

ーと、今回も長くなりました💦

おじさんになると話が長くなるのは仕様ということでお許しください( ˙灬˙ )

最後にひとつだけ。

飲食業界から転職を考えているからといって、必ず飲食を辞めなくてもいいです。

条件の良い飲食企業へ移って、今まで以上に料理や接客を好きになれるかもしれません。

営業に行って、自分でも知らなかった才能が見つかるかもしれません。ホテルで働くかもしれない。IT業界に飛び込むかもしれない。

そして、もしかすると、

「そういえば風俗店の運営なんて変な仕事もあったなぁ(笑)」

と思い出して、私たちのところへ来てくれるかもしれません。

どれでもいいとおもいます。

転職活動って、履歴書を書いて、求人を何十件も見て、会社を調べて、面接では緊張して、本当に疲れます。

しかも「今の会社を辞めて大丈夫かな」「次の会社でもダメだったらどうしよう」と不安になりますよね。

でも、いま飲食の現場で頑張ってきた時間まで無駄になるわけではありません。

接客したこと。忙しい時間を乗り切ったこと。新人を教えたこと。怒っているお客様に頭を下げたこと。誰かが休んで「マジかぁぁぁ…」となりながらシフトを埋めたこと。

そういう経験もぜんぶ、あなたの仕事経験です。

それをちゃんと評価してくれる会社を探してください。

シンデレラに来てくれたら、そりゃ私はめちゃくちゃ嬉しいです(笑)

でも、それよりもまず、あなたが数か月後に「転職して良かったな」と思えていたらいいなぁとおもいます。

せっかく勇気を出して動くんです。

良い転職にしましょう(*^▽^*)!!

執筆:宇佐美 鉄二|シンデレラFCグループ 人事部マネージャー

営業、人材派遣、婚活サービスなど複数業界への転職を経験。現在は採用、人事、WEB・SEO業務などを担当しています。

最終更新:2026年9月25日

応募フォーム

(専門のオペレーターが24H対応いたします。)

転職をお考えの方へ

スタッフブログ最新記事

スタッフブログ最新記事

転職をお考えの方へ